いのちの水プロジェクト
1948年12月10日に国連総会で世界人権宣言が採択されました。
その中には、生命、身体の安全に関する権利や教育を受ける権利を有するとあります。世界では貧困層の人々が井戸水を汲みに行くことに長時間を要し、また、その作業を児童が行うため、教育を受けることが困難になっています。不衛生な水により健康を害するだけでなく、推定180万人が尊い命を失っています。
インドでは、3月下旬(初夏)から気温が上昇し、5月にはピークとなり、40度後半から50度にまで達します。一生涯を野外で過ごす人々にとって、これから、ただひたすら耐えるだけの季節を迎えます。スラムの人々への飲料水配給は、故Y・Sレディ氏(当時のアンドラプラデシュ州首相)との約束でした。
他の国では一般的な方法として井戸を採掘しますが、インドでは下記のような問題があります。
1.許可をもらうために時間を要することと、その難しさ
2.地下水の汚染問題
3.州によっては地層に巨大な岩盤があること
4.井戸を掘っても枯渇してしまうこと